サミュエル・バーバー(1910-1981)はアメリカの作曲家.アダージオは1935年にバーバーがイタリア留学中に弦楽四重奏曲第1番ロ短調として作曲され、その第2楽章が「弦楽のためのアダージョ」としてとくに有名になった.上記のオリジナルの弦楽四重奏曲はドーバー弦楽四重奏の演奏.
テンポも遅すぎず、流れるような演奏の サー・サイモン・ラトル(指揮)のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のアダージオも素晴らしい.
レナード・スラットキン(指揮)は、”In memory of 11 September 2001”「2001年9月11日の死者の追悼」と題して、2001年9月15日にBBCオーケストラを指揮している.動画も含めた感傷的な演奏である.
「弦楽のためのアダージョ」は、ジョン F. ケネディが特に好きであった一曲であったそうで、ジャッキー・ケネディが、ジョン・ケネディ暗殺直後の月曜日に(国立交響楽団による観客なしの)コンサートを手配したという.コンサートはラジオで放送され、バーバーはこのコンサートに関してのWQXRとのラジオ・インタビューを受け「いつもこの曲が追悼として演奏されるのは知っているが、私の他の曲も演奏してくれればと思う」といったそうだ.(Wikipedia)
バーバーの「弦楽のためのアダージョ」は最も悲しい曲ともいわれ「最も悲しい音楽」”The Saddest Music Ever Written” という著書もある.
FMラジオ聴取者向けのアンケートの結果によるものではないかと思うが、英国ベースの Classic FM (100-102FM) に「最も悲しいクラッシク音楽」」10曲が挙げられている.これから春に向かっていく季節に「秋の夜長に」とは言えないが、なるほど思う曲も入っているので、その「気分」になったときに、聞いてみる価値はあると思う.
1. Puccini: ‘Sono andati?’ from La Boheme
2. Wolfgang Amadeus Mozart: ‘Requiem’
3. Edward Elgar: Nimrod from the Enigma Variations
4. Samuel Barber: Adagio for Strings
5. Tomaso Albinoni: Adagio in G minor
6. Johann Sebastian Bach: Come, Sweet Death
7. Henryk Gorecki: Symphony of Sorrowful Songs
8. Henry Purcell: Dido's Lament
9. Pyotr Ilyich Tchaikovsky: Symphony No. 6, fourth movement
10. Giuseppe Verdi - V'ho ingannato, from Rigoletto
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